BNP

カーディフ・ジャパンは、フランスを本拠地とする国際的金融グループ「BNPパリバ」の保険部門を担っています。日本では2000年以降、金融サービスを組み合わせた保険商品を展開しています。

The challenge

「BNPパリバ・カーディフ」の日本における主力商品である団体信用生命保険は、住宅ローンを支払えなくなった住宅所有者を守るための保険です。

カーディフの課題として、保険を契約したお客様でさえもカーディフについて、ほとんど知る機会がなかったことです。団体信用生命保険を契約するお客様は、銀行で住宅ローンと同時に申し込みから契約完了に至るため、カーディフとお客様がつながるタッチポイントが少ないというのが実情でした。

そのため情報提供時にお客様は、団体信用生命保険への閉鎖的なイメージを感じてしまい、保険に加入しながらも安心を感じるには距離がありました。

The solution

お客様とカーディフをつなぐ直接の接点として、また販売パートナーにもカーディフをより身近に感じてもらうために、ユーザーポータルを新たに設計しました。

ユーザーインサイト調査、ユーザーリサーチによると、お客様はブランドに対して「冷たく」「閉鎖的」といったイメージを持っていました。また、保険商品や保険情報は見つけにくく理解しにくいということが明らかになりました。
そこで、保険の加入後に開設するお客様用「マイページ」(契約後いつでも契約内容の確認やお知らせ等を見ることができるページ)を、お客様とカーディフをつなぐ重要なコミュニケーション・プラットフォームとして位置付け、「オープンハウス」のような体験設計を考えました。

具体的には、ユーザビリティの見直し、UX戦略とUIデザインの策定、一連のユーザージャーニーの開発・検証を経て、情報設計を考案しました。 また、お客様にとって複雑な情報をわかりやすく表示するため、視覚的に捉えやすいイラストやアイコンで表現したデザインを構築し、 合理的な操作を可能にするユーザーインターフェースも盛り込みました。

The result

お客様用マイページ「My Cardif」をローンチ後、顧客アンケートの回答内容では、My Cardifのユーザビリティなどについて、「見やすい」や「わかりやすい」などのコメントが見受けられました。

カーディフはrelativ*と共にデジタル体験を進化させ、お客様とのつながりを強化することに成功しました。私たちのUX・UIデザインや情報アーキテクチャにおけるノウハウが、お客様にとってより使いやすいプラットフォームの実現に大きく寄与することができました。