豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は、世界100カ国以上へ輸出しているオージー・ビーフ(オーストラリア産牛肉)の知識と情報をマーケティングやプロモーション活動を通して食肉業界に伝える業務をしています。日本においては、国産に台頭する外国産ビーフとして第1位の地位を占めており、1990年代から「オージービーフ」は日本のマーケットにおいて大きなブランド力を誇っています。
The challenge
日本市場では近年、アメリカ産牛肉がマーケットシェアを伸ばしています。そのため消費者と「オージービーフ」ブランドのつながりを深め、ブランド価値や商品価値をより明確に伝えることが、MLAにとってますます重要となりました。
The solution
オーストラリア・ブランドと日本の文化的背景の融合
オーストラリアは日本人にとって魅力的な国であり、広大な土地や大自然、そしてエネルギーに溢れるイメージがあります。こうしたブランドの背景にある価値を日本の消費者に共感してもらおうと考えました。
オージー流バーベキューを楽しむ日本の家族をコンセプトにした、体験型キャンペーンを考案。単にオージービーフを買うだけでなく、日本の食文化や家庭のシーンに馴染む形でオーストラリアの風味を楽しんでいる自分の姿を想像できるようにしました。
オーストラリアに対する親しみと憧れを掛け合わせたこのキャンペーンは、デジタル、印刷物、OOH広告、業界向けPR、ポップアップショップやカフェなどを通じて発信されました。
The result
オンラインとオフラインで展開したキャンペーンは、業界紙で好評を得て、オージービーフ小売業者からの関心と支持を集めました。
また、ポップアップストアには連日長蛇の列ができ、複数のソーシャルメディアで紹介されました。その結果、オージービーフの認知度を高め、新たに消費者からの需要を作り出すことに貢献できたと考えています。