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誰もいない。


たったの一人も見当たらない。


ある程度の期間ビジネスを行ってきた経緯があれば、何かしらの取引はあるかもしれない。少なからず、または膨大な利益をあげて、今もその資金が銀行口座を潤しているかもしれない。


しかしながら、あるのはそれだけ、なのだ。


顧客がゼロなのである。


全くいないのだ。


展開するビジネスモデルによっては、幸運にも、契約案件があるかもれない。


なんともありがたいことである。


しかし、顧客となれば、白紙状態。


今あるものはと言えば、過去の業績のみ、である。


売上をあげた事実―つい先週、もしくはたった5分前のことかもしれない。


でもそれだって全て、過去の出来事だ。


もしくは今後、期待できる案件があるかもしれない。


「前向きに検討するよ」というセリフはついさっきも聞いたかもしれない。


しかしながら、この先の将来はというとどうだろうか。契約があっても前年比の業績見込みが順調であっても、この先に確約は何もないのである。


では、いまこの瞬間には、一体何があるのだろうか。


あなたがこの記事を読んでいる今この瞬間、顧客を手にしてはいない。


今あるのは、「オポチュニティ」のみ、なのだ。


ビジネスに関わる者にとって、リスクは安心感に宿るように思う。


過去に取引をしたから、顧客リストに入っているから、などという事実だけで、勝手に安心してしまうのだ。


ここで怖いのは、その客があなたのものになったわけではないのに、この先も安泰だと思ってしまうこと。


なぜなら今あるすべては、未来に繋げる機会だけ、なのだから。


それは、活かしきれば、次の成果につなぐことが出来るチャンスとも言える。


この先も取引をするために、提供するサービスにそれだけの価値があることを知ってもらうことが出来る機会である。その継続的な積み重ねが生み出す存在が顧客であり、全てのタッチポイントにオポチュニティが宿っているのだ。


今は、顧客がいない。


一人として。


あなたにも、私たちにも。


さあ、仕事にとりかかろう。


カイロ マーシュ マネージング ディレクター
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